すぐそこにある地獄とは

 

ほとんどの場合は、『最近調子が悪い』ってぼやきが大半だけど、

今はちょっと違って、堺クリテの前からの調子の良さが維持されている。

週末は一人で走った。100キロほど北摂の山を走り、野間峠を越えて

裏高山で帰ったが、そこで、今季最高タイムを記録した。

 

なぜ、調子がいいのかは解らない。

ちゃんと練習をしているのは確かだが、それはいつもの事で

去年もやっていることを、今年も繰り返しているだけ。

特別な事は何もしていない。

 

去年と違うとすれば、食事の内容と量に若干の違いが有るか・・・

肉を食べる機会を多くしている事と、量も多くとるようにしてる。

だけど体重は同じように減っている。

ずいぶん燃費の悪い体になっているな(笑)。

 

今日も朝練、のいちゃん、Yさんとの3人体制だ。

とても足が重く感じる雨上りの朝練だけど、

タイムはそう悪くないので、気にする必要はない。

試合ではちゃんと走れるはずだ。

 

練習で、特に朝練で大事なことは、慣れからくる諦めや妥協をしない事。

朝練コースには、ピークを争うポイントが数カ所あるのだが、

連日朝練をしていると、苦しくなってくると、ここは千切れても

いいか・・・と言う気の迷いが、ちらちらしてくる。

 

そういう気の迷いが出てくるときは、確かに脚がイッパイな

時なので、実際自分が限界で千切れるのか、限界では無いけど

千切れようとしているのかが、自分自身でもわからないようになる。

脳に酸素が行って無いから、頭が混乱している。

なんだか良く解らないが、苦しい。

 

しかし勝負の分かれ目、強くなれるかの分かれ目がそこにある。

そこで、頑張れるかどうか。

その臨界線の向こう側に、おいしい果実が有るのだ。

 

意識朦朧、視野の狭窄、嗚咽によだれ。

上半身の痺れ、脚の痛み。

お医者様が聞いたら、ICUに入れられそうな身体症状だ。

この異常な身体への負荷を与える為に、ピークに向かって追い込む。

 

この美味しくも、苦しいゴールデンタイムは

時間にして、1分程度か・・・

前後を入れても10分ぐらい。

 

熊野へ向けて、明日も朝練へ。

妥協をしたら、そこまでだ。

やる以上はやる。

地獄の淵を覗きに行く。