声に出して言わなければ伝わらない事もある・・・

集団走行のマナーの話。

練習は通常ひとかたまりになって先頭交代をしながら進行するが、

後になればなるほど前が見辛い。

見辛いけど、前走者と離せば脚が辛いので、やっぱりぴったり引っ付く。

信号などのブレーキが必要な場面では手を使っての合図はお約束。

ところが、ほんとに危ない場面は手が離せない。

そんな場合、自由になる声を出して合図をすればいいのだけれど、

それをしない人がたまにいる。

普段は手合図をしているのに緊急時に無言でブレーキをかける!

なんで無言なんよ!

本気でビビります。

 

その人は後がどうなってもいいと思っているわけでなく、声の出し方が解らないらしい。

そして、若干の恥ずかしさも。

なんでもいいんです。

”ハイ”でも”ホイ”でも伝われば。

ちなみに私は”アイ”と”オイ”との中間ぐらい。

そして緊急度合いと危険性によって声の大きさに変化をつけて、後ろに対して緊急度合いを伝える。

危険の原因が物でなく人や車である場合は、声によって相手に自転車を認識してもらう。

攻撃や威嚇ではありませんので、”コラー”とか”ボケー”とかはダメ。

ただし、左折巻き込みや相手のよそ見など自分が相手から認知されてない事が危険の原因

である場合は迷わず大声を出すのがいいと思う。

事故をして困るのはお互いなので。

 

先頭を走る者は後の走者の命を預かる”目”の役割をしていることを十分認識するべき。

路面の落下物、信号、障害物など、的確に判断し必要な情報を後ろに伝達する。

情報は多ければ多いほどいいかと言うとそうではなく、あまり多いと大事な情報がぼけるし、

集中もできない。

このあたりは、それぞれが修行し体得してほしい所です。

 

『今更言葉で言わなくても、わかるやろ』と言う日本人的曖昧さは海外では通じない。

愛していれば『愛してる』と伝えることは大事。日々声に出して。

表彰台でもインタビューでも『ウチの家族が一番』、『おらが村が一番』ってね。

それがコミュニティの意思の確認であり強化なんですね。

人一倍、日本人な私だけど、海外での経験を経て、今でも日々そうありたいと思っているのが、

自然な感情表現。

これがなかなか日本人のDNAが邪魔をして出来ない。

自転車の声出しは自然にできるのに・・・。

 

文化論と自転車論がごっちゃになってしまったが、どちらも声に出して表現するのが重要って

事で、今日の所はお許し願いたい。