週末は舞洲のレースの見学へ行ってきた。
自転車競技はいつも過酷。
午前中は曇りで強風。
午後は大雨で強風。
なんか春もすごい風が吹いていたような記憶が。
それもレースだな。
風が強い平地のレース、ここではちょっとしたテクニックが必要。
それは、風を受ける面積を極力少なくするフォーム。
データー分析はFJTに任せたいところだが、ちょっとやってみる。
出力についてはイメージです。意味が伝われば良しとしてください。
仮にここに2名の同じ力の同じ体型の競技者がいるとする。
2名は舞洲を逃げている。
二人とも標準的フォームの競技者(標準競技者)です。
先頭の出力を250Wとし、後ろを走る選手は空気抵抗が軽減され
230Wで走っているとする。
前に出れば250W 、後ろに付けば230W。
同じだけ先頭を引けば、各人の平均出力は(250+230)÷2=240W
ここで、前を走る競技者がエアロフォームを取れない競技者(非エアロ競技者)で
後はエアロフォームをとっている競技者(エアロ競技者)だと仮定する。
前を走る非エアロ競技者の出力は少し上がり、260W。
後の競技者は先ほどと同じ230Wではなく、前が大きく風を動かしてくれる
恩恵(-5W)と自身のエアロフォーム(-5W)で220Wで走行できる。
また先頭交代して、エアロ競技者が前、非エアロ競技者が後方を走っている時は
エアロ競技者は自身のエアロ効果で240W、非エアロ競技者は前を走る競技者の
風の流れが小さい事(+5W)と体が大きくはみ出すため(+5W)、240W程度になるだろう。
非エアロ競技者の平均出力は(260+240)÷2=250W
エアロ競技者の平均出力は(240+220)÷2=230W
もう一パターン考えてみる。
前後の両者がが非エアロ競技者だった場合。
前が260Wで後が235W(自身の非エアロ分+5W)
各人の平均出力は247.5W
更に両社がエアロ競技者であった場合は
前が240Wで後が225W(自身のエアロ分-5W)
各人の平均出力は232.5W
つまり、二人で先頭交代をするときに前がエアロ競技者であると後ろの競技者は
自分がエアロ、非エアロに係らず、平均出力で2.5Wを余分に必要とする。
前走者からの視点で言えば出来るだけ、エアロポジションをとり楽に走ると共に
後に風(+2.5W分)をできるだけ送り、楽をさせない。
エアロフォームは自分の為だけでなく、相手への攻撃でもあると言う事です。
むちゃくちゃ長くなりましたが、最後に締めの一言
敵には塩を送るのではなく、風を送れ!
前振りが長い割に大した落ちじゃないな。