自分の事はなかなか解らない物ですね。
20代で選手をやっていた時、登りは強い方だった。
感覚的なものでなく、峠のタイムや、試合での結果でも確認できる。
だから、自分が長い峠が遅いなんて思いもよらなかった。
そもそも当時そんな長い峠の試合自体が存在しなかったし、
必要な登坂力は2,3分程度ののぼりを速く走る力だったから、
敢えて練習する必要もなかった。
そして練習しないから発覚もしなかった。
なぜうまく走れないか考えてみる。
他の選手と何が違うか?
間違いなく違うものが有る。
ギア比。
私と走ったことのある人は大概、気が付いていると思うけど、
同じローテーションの集団でも2枚は重いギアを踏んでいると思う。
軽いギアを踏めないと長くは持たないと言う事は間違いないと思うけど、
これがうまく踏めない。
どう踏めないか自分でもわからないほどに踏めない。
経験から言って、極端な重ギア踏み、軽ギア踏み、どちらもロードレーサーとしては
良い成績が出ないと思います。
(極端な)重ギア踏みは登りの対応に難が有り、レースでのペースの上げ下げに足を削られます。
(極端な)軽ギア踏みはかかった時や、ゴール時の爆発力に欠けるので、着れる確率が低くなります。
(脚に来るコースで削られた後の登りゴールや山岳TTなら入賞の可能性は高まります)
いずれにしても、極端なギアは避けた方が賢明です。
特に、将来性が高い若者は。
解っているなら軽ギア踏めばいいのだろうけど、真剣に競りだしたら体は
一番楽なギアを求めます。
脚が苦しがって指にシフトチェンジ命令を出す。
そして重ギア踏みは改善されず・・・