段々と日の出の時間が遅くなり、朝練出発時でも暗くなってきた。
ついに今日はライトを装着して出撃。
昨日の写真だけど、朝練をする者へのご褒美だな。
昨晩、なんか精神的に煮詰まって、仕事が終わってから一人でBARへ。
朝練が有ることは解っていたので、迷ったけど。
そして今日は、朝からごくごく軽度の二日酔い。
仕事するには問題ないが、待っている面子がね。
今日の面子はカーロス&M瀬君。
二人とも実力は全国区のクライマー。
こりゃついていくだけでも相当なもの。
ツキイチを宣言し定刻スタート。
今日は比較的入りがゆっくりしているので、ガツンと上げに行こうかと迷うが、
今日は最後まで残ることを優先する。
勾配が緩いとはいえ、乗鞍前でアゲアゲなクライマー二人のツインエンジン。
楽について行けるわけではない。
途中深呼吸したり、踏み方を変えたり、試合モードで集中したりして、最後の登りまで
何とか残るように走る。
泉原三差路も無事通過し、消防署からの難所も何とか越え、最後の登りへ辿り着いた。
ここで、動かなければ、ツキイチしてまで、残った意味がない。
彼らに苦しんでもらわないといけない。
一番苦しいところで、前へ出る。
若干離れたことは息遣いで分かるが、自分も急激に踏めなくなる。
カーロスが追いついてきて更に前へ、M瀬君は少し遅れる。
ここからが地獄、頂上まで数十秒だけど脚が固まり、心肺も限界。
カーロスとのわずかな差を詰められず、嗚咽を漏らしながらゴール。
練習の旨み成分が凝縮されているのがこの数十秒。
ここを妥協する者と、とことん追い込む者との差は大きい。
毎日全開で走る必要はないが、追い込むと決めた日は追いこむ。
妥協なく追い込む。
本人が『限界まで走りました。』と言えばそれまで。
外からは真の限界なのか、軽い限界なのかはわからない。
自分の限界を打ち破ろう。
何年も同じように走っていても、頭打ちになる。
自分の限界に疑問を持とう。
『ああ、もう限界』と偽りの限界で自分を騙していないか?
体は自己防衛の為に、体を傷つける限界走を拒む。
そして偽りの限界が形成される。
あともう一上げ、あと10秒、あと10踏み。
千切れる前に、踏み止める前に。