新しいものに対応できない

 

嵐は過ぎ去り、仕事が通常のリズムに戻った。

また、いつ嵐が来るかはわからないが、暫くは暇そうだ。

 

仕事は忙しかったが、朝練や週末の練習に影響を及ぼす事は

無かったので、一応の練習は継続している。

咳は相変わらず、継続しているがもうどうにでもなれって言う感じだ。

どんなに咳ごんでも、一試合も出ないでやめれない。

暗い冬を越えて練習してきているのだから、春を迎えたい。

 

チームの多くの選手が、固定ローラーでパワー管理をして

練習に取り組んでいる。

同じ時間に・・・具体的には5時50分から、5分間、

体重の5倍で踏んで5分レストの5セット。名付けてGOGO練

そして自分の出力をラインに書き込み共有する。

仮想的に競り合う効果がある。

苦しみを共有することで、一人では到達できない領域へ。

パワーの管理を練習に生かしている好例だと思う。

 

私は多くの選手の動きとは反対に、先日パワータップを外した。

『俺のスプリントはどれぐらいパワーが出てるのかな』のつぶやきに、

FJTが反応して貸してくれていたものだ。

スプリントのパワー計測も飽きたし、何よりパワーを知っても

生かし方が解らない。

 

なんか、しっくりこない。

情報が多いと気になってダメ。

先日も書いたが、ケイデンスも心拍もパワーも知らなくていい。

有れば色々な事を知る事は出来るが、途中で気になり集中できない。

昔からのシンプルなメーターが有れば良い。

 

長く自転車競技をしていると、身体を作り上げる為の

一つの形が出来上がる。

練習の形態と、体調、現在の調子。

色々な要素を織り込み、練習の距離や強度を決定する。

良くも悪くも形が出来上がっている。

今更、新規の尺度が現れても対応が出来ないし、

経験から導き出した、練習方法は今更変えれない。

実は変化に対応できないのは、年齢からくるものなのかも知れないが。

 

パワー計測機材を否定しているわけではない。

うまく使えば最高の練習の友になるだろう。

これからの競技者はうまく使って強くなってほしい。

 

結局は、パワーメーターであれ、独自の練習であれ、

強くなるための道具や方法でしかない。

自分にとっての最良の方法は、トライ&エラーで

探し出すしかないという真理は不変だ。