株価と競技力の意外な共通点とは

 

どこまでも上がり続ける株は無い。

飛ぶ鳥を落とす勢いで伸び続ける企業の株価も

いつかは天を付ける。

収益力、将来性、安定性などと株価が拮抗すれば

上昇は止まる。

 

自転車競技も同じで、練習内容と競技力が

どこかの時点で拮抗する。

つまり初期段階は、どんどん強くなっていったのに

練習しても維持は出来ても、強くならないという

時期が必ず訪れる。

 

その時に何をするか。

企業であれば、収益アップで株価アップ。

競技者は練習内容の見直しで競技力アップ。

どこを、どう見直すのかが、難しいのは

企業も、選手も同じこと。

自分の事が一番わからない。

 

実は、最近このアラートが自分の中で鳴った。

つまり、現状やっている練習で得られる成果の上限

まで至ったというチャイム。

過去のタイムや、感覚でほぼ確信がある。

 

この段階になり、更なる発展を望むなら、企業も選手も

今までとは、違う発展策を展開しなくてはならない。

 

しかし、選手として長い経験があり、既に練習の質、量が

相当考慮されていた場合、そこからの飛躍は簡単ではない。

練習内容のブラッシュアップは当然として、

食事、睡眠、メンタル面の改善まで話は及ぶ。

 

トヨタがねじ一本の単価、数銭にこだわり、

高収益を上げ、それが評価され株価が構成される。

選手も同じこと。

最後は小さな事の積み重ねだ。

 

飲み会を断り、明日は朝練だと

残業もそこそこに逃げるように帰る。

週末は家族よりも練習。

睡眠も子供より早くベットへ。

 

この辺りから、社会人としてどう?

と言う領域に、入ってくる。

 

どのあたりで競技と生活の折り合いを

つけるかは、その人次第だ。

正解なんてない。

 

皆に勧める訳でも、正当化する訳でもないが、

究極の自分を手に入れると言う事はそういう事。

少なくとも私はそう理解している。

 

誠に、シビアで陰気くさい話だが、

アラートが頭の中で鳴った自分への

決意と、応援だ。

 

新高値を望む為の見直しの時期が来たのだ。