水虫ではないけどね

 

隔靴掻痒 なんて仰々しい言葉だ。

私が初めてこの言葉を知ったのは筒井康隆

小説だったと思う。

 

読み方は「かっかそうよう」だ。

ネットで調べれば「痒いところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと。

思うようにいかず、じれったいこと。物事の核心や急所に触れず、もどかしいこと。」

そんな風に書いてある。

隔・・・隔てられた 靴・・・靴(の上から) 掻・・・かく 痒・・・かゆみ

ネットの説明より、「足がかゆいのに、靴の上からしか掻けない状態」と言えば

どれだけ、イラっと来る状況か理解できると言うものだ。

 

連休は9日間のうち8日間は乗った。

ローラーが3日実走が5日、5日間の内で雨に降られなかった日は無かった。

何故だか、家を出るときは降ってないんだな。

走り出してそこそこ遠い所まで行くと降り出すと言う意地悪。

すごい盆休みだったな。

 

昨日と今日は定例の朝練。

ゲストにも来て頂き、楽しくオールアウトさせてもらっている。

昨日の事だが、朝練で練習が終わり山を下ってきて、平地なので変速をした。

したつもりが、変速しない・・・。

レバータッチのイマイチの電動なので、シフトミスかなと思い、今度は強く。

無反応・・・だめだ。

 

電気製品は調子の悪いときは叩けと親に教わったので?

クリートを外し踵でリヤメカに蹴りを入れるが、うんともすんとも言わない。

家までにもう坂は無いので、あきらめて固定ギアで帰り、

車に積んでシルベスト梅田店まで持ち込む。

亀きっちゃんが対応してくれた。

 

まずテスターで断線でも調べるのかと思ってたが、そんな原始的な事はしない。

おもむろにコードを取り出しターミナルにパソコンを接続し電気的に診断。

まるで電気機器の修理だ。

まあ、電気機器なんだけど。

 

結局、バッテリーの異常で、バッテリーの交換で無事修理は完了した。

念のため書いておくが、接続異常でなくバッテリー異常だ。

手際よく直してくれた亀きっちゃんには感謝だ。が・・・

それとは別に、少々納得がいかない。

 

まず、自分は部品はレースの機材と捉えてる、だから機材としての

安定感を重視している。

2,3ヶ月前に購入したバッテリーが異常になってどうする。

レースならサポートカーを従えてない私たちはレース終了だ。

 

もう一点の納得いかない事・・・

電動は確かに便利だ。

オールアウト寸前の頂上からの下りで

ピッと押せば、すっとアウターにかかる。

でも、変速機の調子の悪いのぐらい自分で治したい。

 

今回自分でできたことは、バッテリーモニターが点灯するか

確認した事と蹴りを入れた事。

故障個所の断定すらできなかった。

もどかしい。

 

隔靴掻痒

自分の足ぐらい自分で掻きたい。

直接掻きたい

原因部分を直接掻くと、それは気持ちがいいものだ。

 

今調べると、自分の持ってる充電器でもパソコン接続が出来るようだ。

変速機のワイヤー交換をして、シャキッと動くディレイラーに悦に入る。

そろそろ、そんな感覚の自分をアップデートしないといけない時が来たのかな。

自転車も難しくなったもんだ。