地位が人をつくる?
流れが有り、昨年春から監督を拝命している。
強くなりたい選手は悩むものだから、しばしば質問を受ける。
私も同じことを悩み、考え、ここまでやってきたので、質問の内容もすぐに理解できるし、
私なりの答えも、伝える事は出来る。
しかし、ほとんどの答えは一般論であるか、私個人に当てはまる事であり、質問している
彼にピッタリ当てはまるかは解らない。
それ位に人間の体は個人差が有るし、解らない事が多い。
私からアドバイスを受ける人も、それを一つの参考情報として、自分なりに咀嚼、消化し
自分の物としてほしい。丸飲みはいけない。
そういう事をスムーズにこなしていくこと、つまり強くなるための最善の道を探す能力は
強くなる競技者に必要かつ重要なスキルだと思う。
強くなる事を登山に例えると、頂上に至る道は一本でなく、回り道も含め色々。
ただし、あまり回り道に迷っていると頂上に辿り着かない。
直登でも、迂回しながらでも自分なりの登り方を見つける。
迷いながらも、自分にとって最適で効率の良い登り方を身に付ける。
8合目、9合目まではどんな登り方でも、真面目に登っていればほぼ辿り着く。
難しいのはそこから。
ルートもタイトになり、最適な道を選ばなくては、滑落の危険が有る。
最後のアタックは、失敗すると悪くすれば結構下まで滑落する。
そして、再アタック。
過去、そして現在の活躍している強い選手たち。
この選手たちは、自分なりの解法を持っている。
迷い、悩み、見つけ出した自分にとっての解法。
多くの迷い道を避けながら、山頂に至る・・・
それは、感覚的な素質と呼べるものかもしれない。
強くなる事を心から求め、それにフォーカスする。
その中から浮かんでくる、トライ&エラー。
練習して、感じる。
良いと思えば、継続する。
振り返る。
修正する。
また練習の無限ループ。